図には日本の主な火山災害を掲げた。これを見ると、死者数規模はまちまちであり、発生地域も、北海道から九州まで全国にわたっていることが分かる。また、発生年も、ある時期は、立て続けに災害が発生する場合もあるし、ある時期には、長い間、災害が発生しない場合もある。 災害の要因を見ても(下表参照)、火山災害といっても、このたびの御嶽山災害のような噴石によるものばかりでなく、溶岩流によるもの、火砕流によるもの、山体崩壊による津波によるものなど、さまざまである。 こうしたことから、結果を予測して、火山災害に備えるのは非常に困難を伴うといわざるを得ない。 また、噴火予知も難しい。2018年1月23日に噴火し死者1名を出した草津白根山の本白根山は、前回の噴火が約3千年前だったことから、草津白根山の中でも警戒がされていなかった。常時観測火山(下図参照)以外でも噴火することがあり、常時観測火山でも本白根山のように監視が疎のエリアもあるので、すべてで噴火を予知することは難しいのである。
(2014年11月27日収録、2018年1月27日常時観測火山図)
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