2007年から日最高気温が35℃以上の日を「猛暑日」と呼ぶこととなった。ここでは、気象庁のデータから全国の猛暑日地点数の推移を掲げた。図では、2022年及び最新年直近までの猛暑日地点数の日別推移を掲げた。2012〜22年の11カ年の間の過去最多地点数も参考に掲げた。

(2022年)

 例年になく6月末から7月にかけて猛暑日となる地点が急増し、過去最多と更新した日が多かった。そして、8月に入ってから再度猛暑日地点が急増するとともに、線状降水帯で多雨の地域と猛暑の地域とが時期的地域的に入れ替わりあらわれている。

(2021年)

 オリンピック年(7月23日〜8月8日)となり夏場の暑さが懸念されているが、8月5日には猛暑日地点数が242地点と過去最多に近く、6日は225地点と過去最多となり全国的に暑くなった。

(2020年)

 2020年は8月はじめまでは猛暑日の地点数は少なかったが、それ以降、10日以降猛暑日を記録した地域が100地点を越え、15日には278地点と今年最多、この3か年で最多となった(過去2013年には8月11日296地点という記録もある)。その後も200地点越えが結構長く続いており、全国的に「暑い8月」になっている。

 8月17日には浜松市で最高気温41.1度を観測、18年7月23日に熊谷市(埼玉)で記録した国内歴代最高に並んだ。ただし、同日の地点数は212と前日の269を大きく下回っている。臨海部の浜松で最高気温タイは変だと思ったが、やはり、伝えられる通りフェーン現象による局地的な影響が大きく、全国的な猛暑のあらわれということではなかったようだ。

(2018年のコメント)

 2018年の夏は非常に暑い日が続いている。6〜9月の延べ地点数は既に過去最多だった2013年を大きく越えている。また、日別地点数のピークは2013年の296地点の方が多いが、猛暑日地点数が多い日が持続的に続いている点では2018年が2013年を凌駕していることが図から明らかである。

 7月23日には埼玉県熊谷市で国内の観測史上最高を5年ぶりに更新する41.1度を記録し(気象庁の歴代最高気温ランキングはここ)、全国の21地点で史上最高気温を更新した。同日には全国241地点で猛暑日となっており、7月としては2012年以降最多の地点数となっている。

「気象庁によると、これまでの最高は2013年8月12日に高知県四万十市で記録した41.0度だった。23日の最高気温は、東京都青梅市で40.8度、岐阜県多治見市で40.7度、甲府市で40.3度となった。都内で40度以上を記録したのは観測史上初めて」(朝日新聞2018.7.23)。

 さらに8月に入って、5日には今年最多の全国256地点で猛暑日を記録した。その後、いったん減少した猛暑日地点数は14日に再度187地点へと増加したが、その後、再度減少し、17日にはゼロとなった。日本国中でだいぶ涼しくなった訳である。ところが21日から再度猛暑日地点数は増え、22日には237地点と5日に次ぐ地点数となった。

 以下に7月23日の全国の日最高気温図を掲げた(図をクリックで拡大図)。


 東京の毎年の猛暑日、熱帯夜の推移については図録4350参照。

(2018年7月23日収録、7月24日更新、7月25日日最高気温図、8/2・8/4・8/5・8/6・8/18・8/24更新、8月24日月別ピーク地点数から日別推移図にグラフ形式変更、8/26・8/28・8/31・9/1・9/26更新、2020年8/14・8/15・8/17・8/18・8/19・8/21・8/23・8/25・8/27・8/29・9/1・9/3・9/6・9/10・9/13更新、2021年8/5・8/29更新、2022年8/11・8/13・8/18更新、2023年5月19日アクセス急増を受けて22年までを更新、7月17日以降逐次更新)


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