ここでは、東京の奥多摩町森林館が環境省の委託を受けて公開している「巨樹・巨大林巨樹データベース」から日本の巨樹ランキングを掲げた。 巨樹の学問的定義はないが、環境省(当時環境庁)が1988年緑の国勢調査の一環として行った巨樹・巨大林調査では、地上高1.3mで幹回り3m以上のもの(複数の株からなる株立ち樹木については主幹の幹回りが2m以上で合計が3m以上)を巨樹とした。これ以降、この基準が踏襲されている。 「環境省の2000年調査で確認された巨樹は6万4479本、未確認分を推測すると、国内には13万〜15万本超の巨樹があるとみています」(東京新聞大図解「日本の巨樹」2011.8.21)。樹種的には、スギ、ケヤキ、クスノキ、イチョウの順に多くなっている。 「日本国内では、スギ、クスノキ、カツラ、ケヤキ、イチョウなどが長寿で巨樹となる性質を持っており、特に関東より南に生育するクスノキの巨大さは他を圧倒している」(同上資料)。北海道ではハルニレやイチイが生育、東北から関東にかけてはケヤキの巨樹が優勢となり、西日本はクスノキのほかムクノキ、カシの巨樹が目立ち、沖縄ではガジュマルなど南方の樹木が生育するなど、それぞれに土地に適した巨樹が存在している。 以下に、図録のランキングに掲げた巨樹と全国の都道府県トップの巨樹に関する一覧表を掲げた。 日本の巨樹(都道府県別トップ、及び全国22位まで)
(資料)全国巨樹・巨木林巨樹データベース:http://www.kyoju.jp/data/(奥多摩町日原森林館)2011.8.21 (2011年9月5日収録)
[ 本図録と関連するコンテンツ ] |
|