ジャンプ力といえば、まず、高跳びであるが、ピューマの7メートルが陸上動物ではナンバーワン(アネット・ティゾン&タラス・テイラー「どうぶつなんでも世界一」評論社、以下、特に断らない限り、コメントの出典は同じ)。 高跳びでは、トラ、ライオンがピューマに次ぐ、それぞれ、4メートル、3.8メートルである。やはり獲物に襲い掛かる能力という点からネコ科の動物のジャンプ力がすごいようだ。ネコも1.8メートルと身長の何倍かということを考えると野生のネコ科に劣らない。 身長の何倍かという観点からはノミが160倍の25センチメートルというのが目立っている。 高跳びの高さでは、実は、アオザメが水の上7.6メートルまで飛び上がるので海陸をまたがるナンバーワンである。海の動物ではシャチが6メートルでこれに次ぐ。 次に高跳び以外のジャンプに目を転じてみよう。 飛び降りでは、ピューマやクロキノビリカンガルーの18メートルある木の上からのジャンプがナンバーワンである。 垂直とびでは、スプリングボックが4本の足をそろえたまま、まっすぐ上に2メートルというのが目立っている。 横方向への幅跳びでもスプリングボックがユキヒョウと並んで15メートルの記録をもつ。カンガルーもこれに次ぐ13メートルと長い。人間とはジャンプの中で唯一陸上競技となっている幅跳びだけが比較可能である。人間の世界記録は、1991年の世界陸上東京大会で米国のマイク・パウエルが記録した8メートル95であり、カンガルーに遠く及ばない。 海ではシャチの13メートルが幅跳びナンバーワンである。 なお、枝から枝へ飛び移るジャンプでは、テナガザルやシファカが12メートル離れた枝へいっきに移動する。 取り上げている動物は、図の順番に、ピューマ、トラ、ライオン、アイペックス、スプリングボック、オオカンガルー、アカオオカミ、インパラ、オナガー、ウマ(サラブレッド)、トビネズミ、ウサギ、ネコ、アルマジロ、ミチバシリ、オーストラリアヒクイドリ、ノミ、シャチ、イルカ、アシカ、アオザメ、マンタエイ(イトマキエイ)、イダテントビウオ、サケ(大西洋産)、ブラウントラスト、ピューマ、クロキノボリカンガルー、スプリングボック、スプリングボック、ユキヒョウ、カンガルー、シャチ、インパラ、ピューマ、バッタ、アカガエル、ノミ、テナガザル、シファカである。 (2017年11月1日収録)
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