日本がエネルギーを輸入に頼っている点はよく知られている。これを示す指標はエネルギー輸入依存度であるが、国際比較上、どの程度の位置に日本があるかを確認しておこう。

 対象となっているOECD38か国のうち、日本のエネルギー輸入依存度は2020年に89%でルクセンブルクの92%に次いで高い値を示している。第3位は韓国の82%である。

 OECD諸国はエネルギーを輸入に頼っている国が大半であるが、米国以下5か国は輸入依存度がマイナス、すなわち輸出超過となっている。

 主要先進国(G7諸国)のエネルギー輸入依存度は国により大きく異なり、ランキングは高い方から以下である。

 1.日本 89%
 2.イタリア 75%
 3.ドイツ 65%
 4.フランス 45%
 5.英国 27%
 6.米国 -4%
 7.カナダ -79%

 2012年からの変化を見るとエネルギー輸入国では多くが輸入依存度を下げ、日本でも94%から89%へと低下しているのに対し、輸出国では大きく輸出超過度を増やしている点が目立っている。

 エネルギー輸入依存度と逆の概念にエネルギー自給率がある。こちらについては少し年次が古いが図録4060参照。

(2024年5月18日収録)


[ 本図録と関連するコンテンツ ]



関連図録リスト
分野 エネルギー
テーマ  
情報提供 図書案内
アマゾン検索

 

(ここからの購入による紹介料がサイト支援につながります。是非ご協力下さい)