健康志向もあって世界各地でマラソン大会が開催されている。そこで主要なマラソン大会の規模と世界各国のマラソン大会数のグラフを掲げた。

 参加者(完走者)の数の最も多いマラソン大会は、ニューヨークシティ・マラソンである。これにベルリン・マラソン、ロンドン・マラソン、シカゴ・マラソンが続いており、これら4大会は3万人以上の完走者数を誇っている。

 以下に主要マラソン大会について、前回日本人参加者数や優勝賞金などを含めて表にした。ホノルル・マラソンは日本人が1万人以上参加している点で目立っている。「高額賞金を定めている大会も少なくない。大会新記録や世界記録を出した場合、優勝賞金のほかに賞金を上乗せするケースも見られる。世界記録達成ではドバイマラソンは100万ドル、東京マラソンは3000万円のボーナス。」(東京新聞2009.2.15)

世界のマラソン大会
大会名 開始年 前回完走者
(人)
前回日本人
完走者(人)
優勝金額 備考
東京 2007 26,661   800万円 新宿をスタートし、銀座、浅草など東京名所を走り抜ける。市民マラソンの新名物となり、年々参加希望者が増加。2009年は定員3万人に対し約23万人が申し込んだ。世界陸上の男子マラソン代表選考大会を兼ねている
ロッテルダム 1961 6,903      
パリ 1977 28,844      
かすみがうら 1991 11,354     国際盲人マラソンを併催
ボストン 1897 21,948 118 15万ドル 世界でも長い歴史を持つ大会。18歳以上なら参加できるが、年齢に応じて設定されている資格タイムをクリアしていることが必要。瀬古利彦さんが2回優勝。2018年第122大会で寒波・悪天候が逆に幸いし公務員ランナーの川内優輝選手(31)が日本人として31年ぶりに優勝
ロンドン 1981 34,497 45 5万5千ドル  
ゴールドコースト 1979 3,935   1万豪ドル オーストラリア
ベルリン 1974 35,731 197 6万4千ドル 比較的平坦な市街地コースで好記録が期待される。2008年には男子マラソンではいれ・ゲブレシラシエ選手(エチオピア)が2時間3分59秒の世界記録で優勝
シカゴ 1977 31,343 132 10万ドル  
ニューヨークシティ 1970 38,009 540 13万ドル  
ホノルル 1973 23,231 14,409 4万ドル 完走者はエントリー数。7歳以上であれば参加でき、時間制限もない。日本人に人気で、例年、エントリーの6割は日本人。
ドバイ       25万ドル 世界一リッチなマラソン大会との声も
(資料)東京新聞2009.2.15(大図解シリーズ)ほか

 世界各国のマラソン大会数を見ると、米国が21大会で最も多く、イタリアの18大会、日本、カナダの13大会がこれに続いている。

 3大会以上開催されている国を、大会数の多い順に掲げると、米国、イタリア、日本、カナダ、メキシコ、スペイン、ブラジル、ドイツ、ポーランド、フランス、オランダ、フィンランド、ポルトガル、スイス、インド、中国、韓国、ロシア、エクアドル、英国、チェコ、香港、オーストラリア、スウェーデン、セルビア、トルコ、エジプト、タイ、台湾の29カ国となっている。

 日本の市民ランナー推計数は600万人以上、週1回以上走っている愛好者も297万人に達するといわれる(SSF笹川財団「スポーツライフに関する調査」)。

 また日本のマラソン大会は、フルマラソン以外の距離も含めると全国各地で年間300以上開催されているといわれるが、主要な大会は、福岡国際マラソン、別府大分毎日マラソン、大阪国際女子マラソン、名古屋国際女子マラソン、びわ湖毎日マラソン(以上参加資格厳格)、東京マラソン、青梅マラソン(30q)、かすみがうらマラソン、つくばマラソン、北海道マラソン、長野マラソン、河口湖マラソン、福知山マラソン、NAHAマラソンなどである。

 日本のマラソン大会については図録3989m参照。

(2009年2月27日収録、2018年4月18日川内優輝選手ボストン・マラソン優勝)


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