図には、日本人大リーガーのこれまでの年棒の推移を示した。 田中投手のこうした高い評価は、昨シーズン無敗という田中投手の日本球界での実績、これまでの日本人選手の期待を裏切らない活躍という2つの要因によるものであるが、さらに、最高入札額で応じた一球団だけしか交渉できなかった従来のポスティングシステムに代わって、新システムでは、譲渡金の上限が設けられたかわりに選手は獲得を希望する総ての球団と交渉できるようになり、このメリットを生かして交渉を行ったことも影響している。 田中投手に破られるまで、イチローがマリナーズと2008年から結んだ5年契約の金額が日本選手の歴代トップだった。その金額は、イチローが米国で実績を積み上げてつかんだものである。まだメジャーリーグで一球も投げていないにもかかわらず田中は、日本人最高の巨額オファーを受け、海を渡ることになった訳である。イチローがこの移籍契約について述べた次の言葉はイチロー名言録にまた1つを追加したといえる。 「どんなオファーが提示されたか、ということよりも、このオファーを受けたことへの覚悟と自信に敬意が払われるべきだろう」 日本人大リーガー:年俸の推移
(資料)東京新聞2014年1月24日(井川、西岡は朝日新聞同23日) (2014年1月24日収録)
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