文部科学省の全国学力・学習状況調査では、主たる目的の学力調査の他、全国の学校児童や学校に対して学習状況の調査を行っている。ここでは、これをもとに、学習塾と補習の状況を図示した。

 公立小学校6年生について、学習塾(家庭教師を含む)で勉強している児童の比率は44.7%にのぼる。また学校の放課後に補習を実施している学校は40.9%に達している。

 学習塾で勉強する児童については、都会ほど比率が高く、地方部では少ない。逆に、補習を実施している学校は、大都市ほど少なく、地方部では多い。ちょうど、両者が補い合う格好になっているのが特徴である。

 学習塾の教育内容については、学校の勉強を補う性格のものと進学塾のように進んだ内容を教えるものとに分かれるが、大都市では、進学塾的側面が強いのに対して、地方部では補習的な側面が強くなっていることがうかがわれる。

 補習的な学習塾はどの地域でも大体同じ程度の割合の児童が通っているが、進学塾的な学習塾に通う児童は大都市が3割を越えているのに対して、町村は2割以下と差が大きい。

(2008年2月26日収録)


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