子どもをもつ親たちは、近年の子ども達の自らの人生への態度変化を感じている者が多いと思われる。

 ここでは、中高校生の意識における頑張り屋かのんびり屋かの変化を40年間にわたり追った調査結果を掲げた。

 結果を見ると、明確に、頑張り屋が減ってのんびり屋が増えている状況を見てとることができる。

 なお、中学生と高校生を比べると、高校生の方がのんびり屋が多い点も目立っている。成人に近づくとのんびり屋が増えるという状況をどう解釈したらよいのだろうか。

 このように子ども達の意識は大きく変化しているのであるが、親の意識の変化を見ると同じような方向にやはり大きく変化している。特に母親は、のんびりが良いとする意識が高くなっている。母親は特に子ども達には苦労させたくないという気持ちが大きいのではないかと推察される。中学生と高校生の回答率はちょうど父親と母親の中間にあり、子ども達は親の意識の影響下にあることが分かる。

(2009年2月12日収録、2015年1月17日更新、2023年9月1日更新)


[ 本図録と関連するコンテンツ ]



関連図録リスト
分野 教育・文化・スポーツ
テーマ  
情報提供 図書案内
アマゾン検索

 

(ここからの購入による紹介料がサイト支援につながります。是非ご協力下さい)