図には、中学教師について、何%の先生が各業務を負担に感じているかを「負担率」と名づけ、各業務の従事率とともに示した。そして、ガイドラインではデータが「児童生徒の指導に関する業務」と「学校の運営に関する業務」に分けて掲載されているのを考慮し、この2つの種別に全業務の値を示している。これで調査結果の全貌が明らかになると思う。 コラムで触れた報道記事とは異なって、「生徒の問題行動への対応」が従事者の負担率はそれほど高くはないものの、93.3%の教師がこれに従事しているため、負担を感じる先生の割合では、「通知表の作成」に次いで2番目に高い業務だということが分かる。 負担率の高い順にトップテンの業務を示すと下表の通りである。「部活動の指導、大会への引率」は、上の記事の通り、負担感率はそう高くないものの従事率は9割以上と高いため負担は決して小さいとはいえない。また、「国や教育委員会からの調査やアンケートへの対応」などは一部の先生に負担が強くのしかかっていることから、先生間の業務分担にも配慮が必要なことも示唆されているといえる。
(2016年6月19日収録)
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