晩婚化の指標として平均初婚年齢の上昇を挙げる場合が多い。

 最近の動きとしては、2014年から男31.1歳、女29.4歳で横ばいとなっていたが、2019年には男女それぞれ31.2歳、29.6歳と過去最高となった。

 戦後最低値は男女それぞれ25.9歳、22.9歳だったので、上昇幅はそれぞれ5.3歳、6.7歳である。

 ところが、コロナ年と呼ぶべき2020年には、男女それぞれ、31.0歳、29.4歳に0.2歳づつ低下、21年もそれぞれ31.0歳、29.5歳とほぼ横ばいだった。男女差は両年とも1.5歳だった。

 このように、戦後長らく晩婚化傾向が継続していたが、2000〜2015年の15年間に加速し、その後、晩婚化傾向はストップしている。従って、現在は晩婚化より未婚化が及ぼす影響の方が大きくなっている。

 戦前は、男女差がほぼ4歳と戦後よりも大きかった点が目立っている。戦後は当初は3歳ぐらいの男女差だったが、バブル期以降低下が続き、現在は1.5歳と当初の半分ぐらいになっている。

 なお、戦争の時代となった昭和戦前期末期には、一時期、男女とも、特に男性の平均初婚年齢が上昇した点も目立っている。

(2023年4月20日収録)


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