日本の高齢者は働いている者が多い(図録1400)。高齢者の意識でも日本の場合退職年齢が高くなっている図を示した。

 男子高齢者に望ましい退職年齢を聞いた結果では、フランスは「60歳ぐらい」が最も多く、米国、ドイツ、スウェーデンでは「65歳ぐらい」が他に比べ非常に多いのに対して、日本は、「65歳ぐらい」が最多であるものの「70歳ぐらい」もかなりあり、欧米に比べるとかなり働き続けたいという希望をもっている。

 しかし、韓国はさらに「70歳ぐらい」が他に比べ最も多くなっており、日本以上に高齢となるまで働きたいという希望が多い。もっともこれは韓国ではなお高齢者年金制度が充実しておらず、高齢者の収入の多くを仕事から得ているという実態を反映した結果であると考えられよう(図録1320参照)。

 なお、欧米の中でもヨーロッパは70歳より上では働くのが好ましくないと考えているのに対して、米国は、日韓ほどではないが望ましい退職年齢として挙げる者がある程度いる点でヨーロッパと異なる。

(2009年8月21日収録、2011年6月13日更新)


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