NGO補助金とNGO自己資金を合計したNGO援助額をODAとNGO自己資金を合計した援助総額で割った値をNGO援助比率と名づけるとすると、このNGO援助比率は0%近くの国から30%近い国まで国によって大きく異なっている。 図には、このNGO援助比率と各国のボランティア活動者率との相関を両者のデータが得られる範囲で国際比較した。(ボランティア活動者率が見つかったのでボランティア活動平均時間との相関に換えて作成した図であるが、ボランティア活動時間との相関図も図録1100に従前通り掲げてある。) これを見ると両者には正の相関が認められる。 日本ではポルトガル、スペイン、フランスなどと並んで、両方とも低く、米国、オランダ、カナダ、英国といった国、特に米国では、両方とも高い数値を示している。すなわち、身近なところで政府に依存しない自発性に基づく活動が盛んな国は、海外援助の分野でもNGOを通じた援助の果たしている役割が大きい。 スウェーデン、フィンランドなど北欧の国ではボランティア活動は盛んであるが、援助についてはNGOというより国の役割が高い点で特徴がある。
(2008年5月30日収録、2015年9月19日コラム追加)
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