ここで、お茶と呼んでいるのは、緑茶(不発酵茶)、紅茶(発酵茶)、半発酵茶(ウーロン茶等)に限られ、茶葉以外の植物を煎じるマテ茶等を含まない。 国別の茶の消費量(食用供給量)(2002年)を見てみると,世界で最も消費量が多い国はインドで,1年間に約68万トンを消費している。ついで中国、ロシア、トルコ、日本、英国の順で日本の消費量は約14万トンである。(人口1人当たりの消費量は図録0476参照) 生産量を国別に見ると、インド、中国が2大生産国である。この2国に続いて、スリランカ、ケニア、インドネシア、トルコ、ベトナム、日本などが主要生産国である。ケニア、ウガンダ、タンザニアなどアフリカ東南部にも産地が形成されている。 輸入国としては、ロシアが世界一であり、英国、パキスタン、米国、エジプト、アラブ首長国連邦、そして日本と続いている。日本は、主要生産国の1つであるが、日本を除くとこれらの国は、もっぱら輸入に依存しているお茶の消費国である点に特徴がある。 次ぎに、輸出国であるが、スリランカが29万トンと世界一であり、中国、インド、インドネシア、ケニアがこれに続いている。英国は非生産国であるが、輸入した茶葉を再輸出している。 (2006年8月30日収録)
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