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例えば、母国の仲間たち、あるいは人にやさしいなどの自国の国民性に誇りを抱いているという自由回答は「国民」(People)への言及として整理される(項目ごとのキーワード例を巻末に項目表としてまとめているので参照されたい)。 日本の特徴は「国民」への言及が41%と項目の中で最多であるばかりでなく、この比率自体世界一高い点にある。 「国民」への言及率は日本が一番高く、トルコは20%と半分に過ぎない。しかし、項目順では日本もトルコも「国民」が最多である点では変わりがない。分析のしかたとしては、各項目でどんな国が言及率が高くなっているのかを見る方法と各国でどんな項目が多くなっているのかと見る方法とがある。 表示選択では、デフォルトとして、国別に後者の項目ランキングの表を掲げ、以下にそれを分析した。さらに、表示選択として、前者の項目別の国別ランキングを3位までと全対象国の2通りで掲げた。 【国別の項目順位】 自国の誇りについて各国の国民が何を多くあげてるかの順位の表を見てみよう。表示選択で見ることができる国別の言及率ランキングでは各国の目立った特徴がうかがえるが、ここでの順位別の分析では、文明圏別の特徴が浮かび上がっている。 最も多くに挙げられている第1位項目としては「国民(People)」が25か国中11か国と目立って多くなっている。これは、勤勉、親切、誠実さ、愛国心といった自分たちの気質や国民性を誇りとする回答である。例えば、日本の回答なら、「日本人そのものが誇らしい」とか「日本人の思いやりの心、他者への共感の心を誇りに思います」といった回答が「国民」にカテゴライズされる(末尾キーワード例の表参照)。 そう考えれば、国の属性というより、その国の人間そのものを自国の誇りとして挙げる回答者が多くなるのは当然のことのようである。実際、対象25か国中、ケニアを除くすべての国で「人びと」が5位以内にエントリーされている。 異例なのは、むしろ「国民」以外を第1位項目として挙げている場合である。そうしたケースとしてもっとも特徴的なのは、「自由」や「政治システム」を第1位項目として挙げている米国、オランダ、ドイツ、スウェーデンといった欧米諸国である。英国、オーストラリア、カナダといったその他の欧米諸国も「国民」に次ぐ誇りとして「政治システム」を挙げており、合わせて共通の文化圏をなしていると捉えられよう。ここで「政治システム」として挙げられているのは具体的には民主主義、議会、連邦制といったものである。 西欧・英語圏以外で「自由」や「政治システム」を3位以内に挙げているのは韓国位であり、南欧や東欧を除く欧米圏の際立った特徴と見て差し支えなかろう。南欧や東欧を除く欧米圏はまた「経済」を上位に挙げている国が多く、共通の特色をなしている。 欧米圏の中でも南欧、東欧では「芸術文化」や「歴史」を第1位項目として挙げている場合が多く、逆に、西欧・英語圏では「芸術文化」や「歴史」は上位に登場しないので、この対比はかなり明確である。 欧米圏は共通の文化圏ととらえられることが多いが、自由回答による自国の何に誇りを抱いているかという観点からは、驚いたことに、西欧・英語圏と南欧・東欧圏は、まるで異なる文化圏を形成しているのである。 この他、自国の誇りとして目立った項目を挙げると以下の通りである。
項目別の国別ランキングは3位までの総括図と全対象25か国のランキング図とが選択可能である。 総括図を見ると、スウェーデンの「政治システム」への言及率が53%と最も高い点が目立っている。非常にうまく機能している民主主義、透明性の高い政府、法の支配などがその理由として挙げられている。 自国の誇りとしての政治システムへの言及率の高さは、欧米プロテスタント国の特徴であるが(表示選択の国別の項目別ランキング表参照) 、スウェーデンの高さはドイツ、カナダ、英国と比較しても群を抜いている。 英国は誇れるものがないというネガティブ回答が29%と非常に高い。従って、誇れるものは少ないが、あるとすれば政治システムという考えである。スウェーデンのように手放しで政治システムを誇っている国とはそこられへんが異なる。 スウェーデンは、政治システムのほかに、地理や環境、サービス、自由、ヘルスケア、教育でも調査対象国のなかで最も言及率が高くなっており、いかに自国の自然・政治・経済・社会など全般的に誇りを抱いているかが分かる。 この他、目立っている点としては以下が挙げられる。 イタリアは芸術文化と食べもので最多国となっている。イタリアらしいと言えよう。 歴史の最多国はギリシャ、2位国はフランスとなっている。古代ギリシャ、フランス革命などの事績に誇りを抱いていると考えられよう。 インドネシアの多文化、ケニアの平和と安全、アイデンティティ一般、オランダの自由と経済、イスラエルの宗教なども目立っている。 自国の誇りに関する国別のコメント
ピューリサーチセンターWEB報告書に掲載されている各国別のコメント、および代表的な自由回答例を以下に掲げた。国の並びは「国別の項目順位」の国順によった。 【西欧・英語圏】(プロテスタント系)
(2026年3月5日収録)
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