アジア以外の各大陸の最高峰は、北米では米国・アラスカのマッキンリー、南米では、アンデス山脈のアルゼンチン側に位置するアコンカグア、ヨーロッパでは、アルプスのイタリア・フランス国境に位置するモンブラン、アフリカではタンザニアのキリマンジャロ、オセアニアでは、ニューギニア島のインドネシア側にあるジャヤ、南極ではビンソン・マッシーフである。 図には原則各大陸毎に高い山から順に掲げたが、アジアについては、イランのダマバンド山以降は、アジア各国の最高峰を図示した。 日本は富士山3,776mであるが、戦前は台湾のユイシャン(新高山)が最高峰であり、真珠湾攻撃の開始を告げた電報「ニイタカヤマノボレ」で有名である。 8000メートル級の高山はいずれもヒマラヤであるが上図のように14峰あるとされる。 日本人では登山家の竹内洋岳氏(41歳)が1995年から足かけ18年かかって2012年5月26日のダウラギリ1峰登頂成功により全14座制覇を初めて達成した。この偉業は、世界では1986年のラインホルト・メスナー(イタリア)、アジアでも韓国勢が2001年にすでに達成している(ウィキペディア「8000メートル峰」参照)。14座の内容はガッシャーブルムが1峰と2峰に分かれているなど理科年表とは若干異なる。 ところが、東京新聞(2023.9.27夕刊)によると、その後、2022年7月、14座制覇の偉業を達成したとされる40人以上の実績写真をドローンで再検証したところ、それぞれの最高地点と異なることが判明し、真の達成者はわずか3人とされたという。非認定の中には、人類初の14座すべてを無酸素で遂げたイタリアの伝説の登山家ラインホルト・メスナーさんほか、上記の日本人唯一の達成者竹内洋岳さんも含まれていた。
取り上げた世界の主な高山を図の順に列挙すると、エベレスト(チョモランマ、サガルマータ)、ゴドウィンオースチン(K2)、カンチェンジュンガ、ローツェ、マカルウ、チョーオユ、ダウラギリ、マナスル、ナンガパルバット、アンナプルナ、ガシャーブルム、ゴサインターン(シシャパンマ・フェン)、ムスターグ、コングル、チリチュミール、ミニャコンカ(ゴンガシャン)、ムスターグアタ、コムニズム、ポベジ、ハンテンリ、ダマバンド、エルブルーズ、ビュクアル・ダー(アララト)、キナバル、ユイ・シャン(玉山、新高山)、クリンチ、富士山、ハズルシュエイブ、ムンクサルジク、ビクトリア、アポ、マッキンリー、ローガン、オリサバ、セントエリアス、ポポカテペトル、アコンカグア、オーホスデルサラド、ボネテ、ピシス、ツプンガト、モンブラン、モンテローザ、ドム、バイスホルン、マッターホルン、キリマンジャロ、ケニヤ(キリニヤガ)、ルウェンゾリ、メルー、ラスダシャン、ジャヤ(カルステンツ)、ビンソン・マッシーフ、トリコラである。 (2007年12月3日収録、2011年12月21日更新、2012年5月28日竹内洋岳氏関係データ追加、2023年9月28日14座図、14座制覇非認定続出)
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