鉄軌道駅のバリアフリー化状況についての国土交通省の公表データ(ここ)には、都道府県別の鉄道駅数が記載されているので、ここでそれを図録化した。

 図には、日利用客3000人以上の主要駅の数も点グラフで示した。参考までに東京の鉄道駅で利用者数を見ると、最も少ないのは、JR山手線では「高輪ゲートウェイ」の1万1,110人、東京メトロで最も乗降客数が少ないのは南北線「西ケ原」であり8,735人と(令和3年度)、3000人は大きく越えている。首都圏で3000人に近いのはJR総武本線の「旭」の3,182人といったところである。

 鉄道駅数の多いトップ3は東京759駅、大阪520駅、愛知497駅であり、三大都市圏の中心部で鉄道が発達している様子が明らかである。

 過密な大都市では、やはり、通勤に地下鉄を含めた鉄道が利用されることが多いことがこうした結果を生んでいると考えられる。

 4〜8位は、北海道435駅、神奈川383駅、兵庫381駅、福岡361駅、千葉354駅と続いている。三大都市圏の周辺部と地方中枢都市で多くなっている。

 地方中枢都市を抱える都道府県の中では宮城(仙台)が157駅と案外少なく、広島の252駅を大きく下回っているのが目立っている。長野が258駅とそれらより多いのは、県土の大きさが関係していよう。

 一方、少ない方のボトム3は沖縄19駅、山梨73駅、鳥取74駅である。

 山梨ではJR線3路線と私鉄線1路線が運行しているが、運行本数が少ないエリアもあり、マイカーでの移動が主流となっている。

 日本で一番駅数が少ないのは沖縄であり、駅数は19。2003年に開業した沖縄都市モノレール「ゆいレール」が現在沖縄県で運行する唯一の電車である。

 駅数自体はそう少なくなくても、日利用客3000人以上の主要駅は少ない地域も多い。主要駅数が最も少ないのは、徳島の1駅であり、これに島根、高知。宮崎の2駅、秋田、山形の3駅が続いている。

 一方、東北の中で、仙台を抱える宮城は駅数自体は岩手、福島を下回っているが、さすがに仙台都市圏を抱えるだけに、主要駅は70駅と東北の中で圧倒的に多くなっており、広島の80駅と比べても互角である。

(2025年3月24日収録)


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