すでに世界各国のセックス頻度と性生活の満足度についてはDurex社のWEB調査の結果を図録2318で取り上げた。日本の都道府県についても同様なデータがあれば図録化したいと思っていたところ、Durex社と同じようにコンドームを製造販売している相模ゴム工業(株)が2013年に行った「ニッポンのセックス」調査(47都道府県、20〜60代男女、14,100名に対するWEB調査)で同様の結果が得られるので結果をグラフにした。
セックス頻度については、結婚している、交際相手がいる、セックスする相手がいる人に対して、「そのお相手とは1ヶ月にどの程度セックスをしていますか?」という設問に対する回答結果であり、全体平均は2.1回とある。これを12倍して年回数を出すと25.2回となり、Durex社調査よりもさらに少なくなっている。 都道府県別には、セックス頻度のトップ3は、佐賀、秋田、沖縄、ボトム3は、静岡、大阪、滋賀となっている。一方、性生活の満足度についてのトップ3は、鹿児島、山梨、福井であり、ボトム3は、愛媛、茨城、千葉となっている。 セックスの頻度と性生活の満足度では、ばらつき度に差がある。最高県の値を最低県の値で割った倍率を求めると、頻度は1.8倍であるが、満足度では、1.2倍である。すわなち頻度には都道府県によって、かなりの差があるが、満足度にはそれほどの都道府県差がないといえよう。 両者の間の相関はあまりない。セックス頻度の高い都道府県では性生活の満足度が50%を越えることが多く、逆に、低い都道府県は50%を下回っていることが多いので、やや相関しているとも見える(R2値は0.20と小さい)。 冒頭のグラフは、世界各国の同じデータと異なって相関図形式ではなく、棒グラフのランキングと折れ線グラフを組み合わせた形式とした、下に参考のために掲げた相関図の通り、目立った相関がなく、また、世界各国の同じ図とことなりグルーピングが困難であったからである。むしろ、ランキングやデータの値の表示を重視した形式を選択したのである。 都道府県の相関図は、世界各国の相関図と異なって、以下のような点からグルーピングが難しくなっている。
・富山、石川、福井の北陸地方各県が近接する位置にないなど地域的なグルーピングができない(性生活の満足度が最も高い鹿児島、山梨、あるいは最も低い愛媛、茨城に地域的な共通性はない) ・東京、大阪、京都、愛知といった大都市圏中心部の都道府県に共通性がなく、大都市圏対地方圏の特性差も認められない 何らかの地域的な法則性を読みとることが出来た人は、是非、連絡をお願いしたい(例えば、鹿児島県人と山梨県人は他県と異なりこうしたところが同じだから性生活の満足度が高いトップ2になっている、とか。特定県の事情だけではダメです)。 なお、参考までに、相模ゴム工業のHPから得られる都道府県別の複数種類のデータの相関係数とそれぞれの上位・下位5位を整理した表を以下に掲載しておく。 都道府県データの相関係数と上位下位5位都道府県 *絶対値が0.4以上は青、0.3以上0.4未満は薄い青
セックス月平均回数:結婚している、交際相手がいる、セックスする相手がいる人に対して、「そのお相手とは1ヶ月にどの程度セックスをしていますか?」 初体験年齢:「あなたの初体験は何歳ですか」 経験人数:「あなたの今までの経験人数は何人ですか?」 浮気率:結婚相手・交際相手がいる方に対して「そのお相手以外にセックスをする方はいますか?」 セックスレスだと思う率:既婚者・交際相手がいる方に対して「結婚相手、交際相手と世間一般に言うセックスレスだと思いますか?」 マスターベーション回数:「この1ヶ月でどの程度マスターベーションをしましたか」 既婚者の割合:「あなたは現在結婚していますか」 (資料)相模ゴム工業(株)HP (2013年7月15日収録、2018年4月25日AdSense広告停止) |
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