都道府県別の釣り(つり)人口比率を見ると、海岸線の長い西日本で多いという傾向がみてとれる。海と親しんだ長い歴史があるためであると考えられる。(都道府県別の海岸線の長さについては、図録7232参照)

 上位3県は、長崎、熊本、島根である。和歌山以西の西日本で概して比率が高いが、東北でも山形では全国平均を大きく上回っている。

 逆に、釣り人口比率の最も低いのは、福島の6.5%である。埼玉、長野が6.8%で福島に次いでいる。

 5年おきの調査を過去に遡ると福島の順位は2001年、06年、11年、16年に、それぞれ、17位、23位、46位、47位と2011年に大きく低下して、そのままなので、福島第一原発事故の影響もうかがわれる。

 なお、栃木、群馬、埼玉、山梨、長野、奈良といった内陸県では概して釣り人口比率は低いが、それでもゼロではなく、6%以上となっており、川釣りもかなりあることがうかがえる(また、好きな人は、県境を越えても釣りに行く影響もあろう)。

 全国の釣り人口比率の推移をみると減っていた釣り人はこのところ逆転、増加しているようだ。


(2007年1月12日収録、1月15日川釣りについて追加−読者からの指摘で、2007年7月11日更新、2011年7月15日更新、2017年9月24日更新、全国推移追加、11月24日福島の順位の変遷)


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