下図のように、内航海運がさかんな国は、後掲の中国を別にして、輸送量の多い順に、米国、日本、オーストラリア、イタリア、スペイン、韓国などとなっている。 この40年間の推移を概観すると、景気等の影響で変動はあるものの、各国ともほぼ横ばいの推移となっているといえる。
米国と日本は、一時期、内航海運が、かなり拡大したが、近年では、やや縮小傾向となっている。製造業の海外移転、省資源・省エネの動き、サービス経済化、他の輸送モードとの競争(日本はトラック、米国は鉄道との競争)などが影響していると考えられる。 ヨーロッパでは、英国、イタリア、スペインが内航海運の主要国となっているが、イタリア、スペインでは、全体的に伸びが目立っている。 最後に、中国の状況を下図に示した。世界の工場の名にふさわしく、今や世界一となった輸送量の規模の大きさが、躍進の勢いとともに、非常に目立っているといえる。 取り上げた国は、米国、日本、オーストラリア、イタリア、英国、スペイン、韓国、カナダ、ノルウェー、ロシア、フランス、アゼルバイジャン、フィンランド、アイルランド、ベルギー、ポルトガル、ドイツ、クロアチア、インド、アイスランド、エストニア、ブルガリア、及び中国である。 (2013年7月24日収録)
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