ここではOECDの報告書から各国国民の情報通信スキル(ICT能力)のレベルについてのデータを図録化した。同スキルは、@基本的なPC操作能力である「基礎レベル」、A表計算、プレゼンなどのコンピュータ・ソフトの利用能力をさす「標準レベル」、そしてBプログラミング能力をあらわす「高度レベル」の3つに分けられ、それぞれのスキルを有する者の割合がグラフ化されている。 OECD諸国を中心とした対象31国における日本の順位は「基礎レベル」、「標準レベル」、「高度レベル」について、それぞれ、21位、12位、25位となっており(下表参照)、どちらかというとランキングの低い状況にあると言わざるを得ない。
トップレベルに位置する国は、それぞれのレベルで異なっており、「基礎レベル」では韓国、「標準レベル」ではノルウェー、「高度レベル」ではサウジアラビアの国民のランキングが1位である。 全体的なレベル差はあるものの、日本、韓国、ドイツでは、高いスキルほどランキングが低下する傾向となっているのに対して、英国、スウェーデンといった国では、基礎スキルはランキングが低いが高いスキルではランキングが上昇する。 なお、メキシコ、トルコ、ブラジル、南アフリカといった途上国的な性格の国々では、「基礎レベル」、「標準レベル」のスキルを有する国民が先進国と比較してかなり少なる点が目立っている。 (2023年3月7日収録)
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