全国自治宝くじ事務協議会の宝くじ公式サイトには宝くじ長者白書が掲載されている。これによって、宝くじ高額当選者の宝くじ購入パターンを探ってみよう。

 宝くじも、ビギナーズ・ラックが多いのかと思っていたが、1000万円以上の高額当選者の回答結果を見ると、初めての人は1.7%とわずかであり、購入歴10年以上が約7割と多かった。

 購入枚数は10枚や20〜30枚が多かったが、何と100枚以上も7.6%あった。

 宝くじは総購入金額の半分以上が実施者の手に入る最も割りの悪い賭け事なので(図録5680参照)、高額当選者といえども過去の購入金額、あるいは当選後の購入金額が当選金額のかなりの部分を占めているケースも多いのではなかろうか。

 なお、当せん金の使い道については、下図のように、貯蓄が半数近くを占めるが、これに次いで、不動産関係に使う者が多いようだ。退職は0.1%(1人)と少ないが、遊んで暮らせるほどの当せん金を得た者は少ないからであろう。


【コラム】世界の宝くじ


 宝くじは世界の約100カ国・地域が発行している。種類としては、大きく、普通くじ、インスタントくじ、数字選択式くじ、スポーツくじに分けられるという。

 上図には人口1人当たりの販売額を掲げた。イタリアが1人当り5万円以上と非常に宝くじがさかんであるのが目立っている。この他、欧米主要国ではいずれも1人当り1万円以上と宝くじがさかんであるようだ。日本の宝くじ販売額は2013年度に9444億円と人口1人当り1万円未満であり、それほどさかんであるとはいえない。


(2009年3月13日収録、2016年2月3日更新、使い道図、コラム追加)


[ 本図録と関連するコンテンツ ]



関連図録リスト
分野 産業・サービス
テーマ  
情報提供 図書案内
アマゾン検索

 

(ここからの購入による紹介料がサイト支援につながります。是非ご協力下さい)