世界銀行の報告書(World Development Report 2020 Trading for Development in the Age of Global Value Chains)に、グローバル・バリュー・チェーン分析との関連で、2019年9月の時点において、世界各国で「アクセス数トップシェアのネット販売サイト」(Top e-commerce platforms, by traffic share)がどこかを示したマップが掲載されていたので掲げた。

 欧米や中東の地域、あるいはインド、日本などでは「アマゾン」、中国、東南アジアでは「アリババ」、中南米では「メルカドリブレ」がトップシェアとなっている国が多いことがわかる。

 この3つのサイトではなく、各国固有の販売サイトの場合もかなりある。そうした場合で小さな国の場合は、色塗りだけではどのサイトかを判別するのは難しいが、国別のドメイン名やurlを見れば、ほぼ同定することが可能である。

 例えば、凡例にheureke.czとあるが、.czはチェコのドメインなので、チェコではこの販売サイトが支配的だということが分かる。また、tokopedia.comはネットで検索するとインドネシアの販売サイトなので、そこではそのサイトが主流だということが分かる。

 国別のドメイン名がどの国か、特定サイトがどの国でトップの販売サイトかは(注)に記載したので見てほしい。

 韓国はNodataになっているが、現代ビジネス(2021.6.8)によると「韓国のアマゾン」と呼ばれるクーパン(coupang)が首位という。クーパンは2010年創業で孫正義のビジョンファンドから2度にわたって計30億ドルもの投資を受け、2014年に「翌日配送」を掲げる「ロケット配送」を武器にネット通販トップに浮上した。

 消費者への販売だけでなく、企業間取引や貿易への電子商取引(e-commerce)の影響については、上記報告書を参照されたい。

(2021年6月24日収録、7月2日韓国クーパン)


[ 本図録と関連するコンテンツ ]



関連図録リスト
分野 産業・サービス
テーマ  
情報提供 図書案内
アマゾン検索

 

(ここからの購入による紹介料がサイト支援につながります。是非ご協力下さい)