2018年6月、ドイツの大手医薬品メーカーであるバイエルが種苗世界最大手モンサント社の買収を完了した。大型買収の金額は660億ドル(約7兆2000億円)。バイエルは117年続いたモンサントの名前は消えると語ったというが、経営戦略上、モンサントおよび遺伝子組み換え作物(GMO)へのネガティブなイメージと距離を取ろうとしているためと見られている。

 他にも、2017年に農薬業界で世界最大手のアグリビジネス企業、スイスのシジェンタ社が中国の国有総合化学メーカーであるケム・チャイナ(中国化工集団)に買収されるなど、世界の種苗業界は国境を越えた大きな再編の動きの中にある。

 図には、2011年の段階での世界の大手種苗会社の一覧と売上高を示した。日本の種苗会社は世界の中では規模的には存在感が薄いことが分かる。

 取り上げている企業名を掲げると、モンサント(米国)、デュポンパイオニア(米国)、シンジェンタ(スイス)、ビルモラン(リマグレングループ)(フランス)、ウィンフィールド(ランドオーレイク)(米国)、KWS(ドイツ)、バイエルクロップサイエンス(ドイツ)、ダウアグロサイエンス(米国)、サカタのタネ(日本)、タキイ種苗(日本)である。

(2019年4月21日収録)


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