欧米各国とも、自国製品を除くと、日本製品への評価が最も高くなっている。また、日本、米国、ドイツでは自国製品への評価が一番高いが、英国、フランスでは自国製品より日本製品への評価が高くなっている。特に英国人は、日本製品に対して日本人より高い評価点を出しており、英国における日本製品の人気ぶりがうかがえる。 日本製品(メード・イン・ジャパン)への評価は、なお、国際的に高いといえよう。 この他の特徴としては、日本人の外国製品評価の中ではイタリア製品への評価が第1位である点が目立っている。欧米諸国のイタリア製品への評価がそれほど高くないのと比較してもこの点は目立っている。イタリア製品以外の外国製品では日本製品の方が一般的に優れているが、イタリア製品には服飾分野、日常品分野などデザイン等で日本には敵わないものが多いと感じているためであろう。 自国製品評価の高さを比べると米国だけが日本より高い点数を示しており、自国製造業への自負心の高さがうかがえる。逆に図の5カ国の中でフランスの自国製品評価が一番低くなっているのも興味深い。 余り大きな違いではないが、日本人は欧米人より、中国やインドといった同じアジアの国の製品に対して厳しい見方を示している点にも気がつく。中国やインドの製品への評価は、全般的には、なお低いが、米国人や英国人はフランス製品より高い評価を中国製品に与え、ドイツ人は英国製品より高い評価を中国製品に与えているなど、案外、中国製品は評価されているのだ。 (2008年11月27日収録)
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