東京新聞の集計による衆議院議員の出身分野を図示した。

 少し年次が古いが、国会議員の出身職業の国際比較については図録5217に示したので参照されたい。

 衆議院議員の経歴、出身職業をみると、都道府県や市町村の議員や首長である「地方政界」と国会議員の秘書、政党関係者からなる「議員秘書・政党役員」がそれぞれ、34.8%、32.7%と多く、これらに、省庁の官僚や実業界(会社役員など)、マスコミ(新聞記者、キャスターなど)、法曹(弁護士)や医師、そして労組。団体役員などが続いている。

 しかし、もっとも多いのは、これらの職業・経歴と重なる属性であるが、いわゆる2世議員や一部政治家の妻などを指す「政治家家系」であり、195人、41.9%を占めている。これは、日本において政治は主義主張を通すためのものではなく、むしろ家業として継承するものとなっている実態を示していると考えられる。

 以下には参考のため、2009年の衆院選立候補者の内訳を掲げた。「政治家系」という項目がないが、それ以外は、ほぼ上の図とほぼ同じ傾向を示している。


(2021年12月27日収録)


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