日本の消防職員数は16.0万人であり、米国の26.6万人に次ぐ人数となっており、人口13億人の中国の11.0万人を上回っている。 人口10万人当たりでは日本は124.8人と米国の89.2人を抜いて世界で最多である。 日本で消防士が多いのは、従来から木造住宅が多く江戸時代の「火消」以来の伝統があるためと、日本人の安全に対する敏感さが関係していると考えられる。 米国の消防士が同じ欧米の主要国と比較して多く、米国映画でもたびたび登場するのは何故なのだろうか。米国では、人命が失われることをいとわず何事かをなす敢闘精神が強いので、それを補うように人命救助についても意識が高いのであろうか。 図録5196で見たように、日米の警察官は人口当たりではそれほど多くないのに消防士は日米ともに多いのが興味深い。 図に取り上げている国は、アジアは、日本、韓国、シンガポール、マレーシア、フィリピン、ベトナム、インドネシア、中国、欧米は、米国、フランス、英国、ドイツである。 (2021年1月15日収録)
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