戦前、大正時代初頭には1前後と輸出重量と輸入重量は余り変わらなかったが、生糸や茶といった自国原材料を使った農産加工品の他に、綿織物など輸入原材料を使った加工貿易型の産品輸出が増加するにつれて輸入対輸出比率は上昇し始めた。 戦後になって、オイルショックまでの高度経済成長期には、鉄鉱石などの原材料や原油・石炭などエネルギー産品を大量に輸入し、重化学工業製品を輸出する貿易パターンが進展するにつれて、この比率は8〜9まで上昇した。 1次産品価格が高騰したオイルショックの後は、省エネ、省資源の製造方法が普及し、原単位が改善して、1980年代半ばまでには、この比率は4〜5まで低落し、その後は、ほぼ横ばいで推移し、近年は更に若干低下気味である。 (2010年2月26日更新)
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