これを見ると、宮城県の石巻市と東松島市の浸水面積が最も大きかったことが分かる。さらに、松島湾の沿岸市町村はそれほど大きな面積とはなっていないが、仙台市以南の平野部の市区町村でそれぞれ20kuを上回る浸水に見舞われた様子がうかがえる。 一方、市街地部(建物用地)の浸水面積を見ると、石巻市と東松島市がそれぞれ21ku、8kuと最も大きく、これに次いで気仙沼市が6kuとなっている。この3市を除くと、北から南に宮古市から南相馬市の各市区町村が浸水域全体の面積ほど変動がなく、概ね2〜4ku規模の市街地で浸水被害を被っている様子がうかがわれる。 リアス式海岸が特徴の岩手県市町村では、浸水域に占める市街地部の割合が大きい点が目立っている。これに対し、宮城県や福島県では農林業用地の浸水面積の大きな市区町村が多い。 平成23年東北地方太平洋沖地震 市区町村別津波浸水域の土地利用別面積(暫定値)
(2011年4月27日収録)
[ 本図録と関連するコンテンツ ] |
|