トラック、鉄道、内航の3つの輸送機関のうち廃棄物輸送はほとんどトラック(自動車)で占められている。これは、廃棄物処理が域内処理を原則としていることの結果である。 年間の廃棄物量は4〜5億トンであるのに対して、トラックの廃棄物輸送量6〜7億トンはこれを大きく上回る。段階ごと数度に分けて運搬することが多いためだと考えられる。 すべての輸送機関で廃棄物輸送量は拡大しているが、1963〜65年を100とする指数で比較すると、まず、1960年代に急拡大した自家用トラックの輸送量が1970年代には横這いに転じ、その後、営業用トラックの輸送量が大きく拡大したが、これも1990年代には横這いに転じていることが分かる。これに対して、港湾移出量は近年も拡大しつつある。にわかには断じがたいが、廃棄物に関しても長距離輸送のニーズが高まってきているのではなかろうか。リサイクル輸送がその1つのあらわれであるようである。 輸送量全体に占める廃棄物のシェアは各輸送モードとも漸増の傾向にある。 (2008年2月13日更新)
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