原発5キロ圏人口が最も多いのは、住宅街に近接する日本原子力発電東海第二原発(茨城)の4万8千人であり、これに静岡の中部電力浜岡原発の1万6千人が続いている。1万人以上の原発が5つにのぼる。逆に人口が最も少ないのは福井県の敦賀原発であり373人となっている。 東日本大震災にともなって極めて深刻な原子力事故を起こした福島第一原発の半径5キロ圏の人口は1万3千人と国内の原発の中で5番目と多い方だったことが分かる。 原発の地元自治体は新指針に沿った地域防災計画を9月末までに作成するよう求められているが、避難路としての道路整備、バスなどの移動手段確保、官民の信頼関係など課題解決には困難が予想される。
図で取り上げた17の原子力発電所は次の通り。泊(北海道)、東通(青森)、女川(宮城)、福島第一(福島)、福島第二(福島)、東海第二(茨城)、浜岡(静岡)、柏崎刈羽(新潟)、志賀(石川)、敦賀(福井)、美浜(福井)、高浜(福井)、大飯(福井)、島根(島根)、伊方(愛媛)、玄海(佐賀)、川内(鹿児島)。 (2012年2月20日収録)
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