関西電力の大飯原発の再稼働について、止まった場合の電力不足状態の程度・有無を含めて注目が集まっている中で、2012年5月5日に北海道電力泊原発3号機が定期検査のため運転停止し、国内原発50基すべて止まる事態(原発ゼロ状態)となった。

 原発が止まった場合の影響は電力会社の原発依存度によって異なる。ここでは、福島第一原発事故の影響がない2010年度実績で、各電力会社の発電量の電源別構成比をグラフにした。

 最も原発依存度が大きいのは関西電力の51%であり、北海道電力が44%で続いている。2011年5月には浜岡原発について菅直人首相が中部電力に異例の要請をした結果、運転が全面停止したが、その際、考慮されたのが中部電力の原発依存度の低さだった。たしかに中部電力の場合は原発シェアが15%と低い。

 なお、原発依存がゼロなのは沖縄電力である。原発がないのは沖縄だけである。

(2012年5月7日収録)


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