主な死因が心血管疾患である国が最も多く、がんがこれに次いでいる。ほとんどの国でこの2つの死因のいずれかが最多である。 例えば、アジアでは日本、韓国、台湾の3か国ががんが1位であるのを除くとすべての国で心血管疾患が1位となっている。 ところが、サハラ以南アフリカではマラリア、下痢、結核、下気道感染症(肺炎、気管支炎、インフルエンザ)、エイズなどが1位の国が多く、感染症がなお蔓延している状況である。早産、低出生体重、感染症、先天異常などの新生児疾患が1位の国もある。 原資料では以下のようにコメントされている。 「世界各国の主な死亡原因は何だろうか? 地図に示されているように、ほとんどの国では心血管疾患またはがん(癌)である。 しかし、アフリカでは感染症がなお蔓延している。西アフリカのいくつかの国では、下痢、マラリア、新生児疾患が主な死因となっている。南アフリカでは、HIV/エイズが主な死因となっている。 残念なのは、公衆衛生の取り組みと治療によって予防できるにもかかわらず、依然として多くの人がこれらの原因で亡くなっていることである。清潔な水と衛生設備、マラリア対策用の蚊帳、ワクチン、新生児医療、抗レトロウイルス療法へのアクセスが向上すれば、これらの死の多くは防ぐことができる」。 (2025年4月29日収録)
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