フェースブックのユーザが行ったマスク着用の有無についての報告にもとづくマスク着用率の各国比較がOECDの報告書に掲載されていたので、それを掲げた。新型コロナの感染拡大の時期を通じた時系列変化が見れるところが貴重である。

 日本、韓国では、2020年5月の時点ですでに90%に達しており、その後ほどなく、ほとんど100%に近い着用率となって最近に至っている。日本と韓国とではマスク着用率は期間を通じて不思議なほどほとんど差がない。

 世界の中で日本と韓国はマスク着用率がもっとも高い水準である。他方、最も低い水準なのはデンマークであり、ピーク時でもやっと50%に達する程度である。また、やっと50%近くまで普及したのは2020年11月になってからであるし、しかも2021年6月には10%以下に再度低下してしまい、そのまま推移している。

 ピーク時の水準は8割近くと高いが、デンマークと同様に遅く普及し、早く止めてしまった点が共通なのはオランダである。もっとも2021年末には再度上昇している。オーストラリアも低い水準で推移していたが、2021年7月からは7割程度まで上昇している。

 マスク着用率の高い日本、韓国と低い時期が目立っているデンマーク、オランダ、オーストラリアの中間で、まあまあ高く、比較的早く普及し、低下もそれほど目立たないのは、コスタリカ、カナダ、スペイン、フランスといった諸国である。英国は、するのが遅く、やめるのがやや早い点で、オランダとフランスの中間的な推移を示している。

 米国のデータが掲載されていないのはやや残念である。

(2022年2月11日収録)


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