ここでは、就業事業所の「産業別」ではなく、その事業所で何をしているかの「職業別」に就業者の高齢化割合をグラフにした。 職業大分類別で最も高齢化割合が高いのは農林漁業職であり、65歳以上の割合は50.6%、75歳以上の割合は20.3%となっている。 農林漁業職に次いで高齢化割合が高いのは、管理職であり、65歳以上の割合は32.1%、75歳以上の割合は8.5%となっている。 65歳以上高齢化ランキング3位、4位は、それぞれ、運搬・清掃職、運転職であるが、運転職の場合は75歳以上の後期高齢者の割合は0.9%と職業中分類の中でも最も小さくなっている。やはり、危険を伴いがちな運転職の特性があらわれていると言えよう。 逆に、最も高齢化割合が低く、若い就業者が多い職業は、専門・技術職と事務職であり、両者とも65歳以上の割合は6.5%と少ない。 参考までに以下に職業中分類別の高齢化ランキングを掲げた。 高齢化の進んでいる職業としては農業がトップであるが、会社役員やマンション管理人なども上位となっている。また、不動産仲介・売買職などが該当する「販売類似職業従事者」についても65歳以上で5位、75歳以上で2位と高齢化が進んでいるのが目立っている。 一方、高齢化が進んでいない職業としては、安全が最重要視される「鉄道運転職」が筆頭だが、その他は、パソコン・オペレーターなどの「事務用機器操作員」や生産システムの管理に当たっている「生産関連事務職」など新しく生まれてきた職種である。 (2020年8月4日収録)
[ 本図録と関連するコンテンツ ] |
|