複数回答の結果は、韓国から入ってきたキムチが71.0%と最も多く、梅干しが69.7%、浅漬が58.37%で続いていた。まったく購入しないと答えた人は4.7%だった。 それ以下の品目を回答率とともに掲げると、たくあん(55.0%)、福神漬(38.0%)、ラッキョウ(28.0%)、しば漬(27.0%)、ショウガ(21.3%)、野沢菜漬(16.0%)、なら漬(4.0%)、わさび漬(2.3%)、にんにく漬(1.7%)、その他(1.0%)だった。 年齢別の結果から、年齢差の大きな漬物を見てみると、キムチは高齢層の66.7%に対して、若年層は75.3%となっており、若い層で好んでいる点が目立っている。 逆に、浅漬やラッキョウは高齢層の購入率が若年層の購入率を上回っており、高齢層に好まれている漬物であることが分かる。 購入率が低いしば漬以下の漬物は、やはり、若年層の購入率は高齢層より低くなっている。 一方、まったく購入しないは若年層も高齢層も4.7%と変わらない。 こうした結果から、日本人の漬物嗜好は衰えていないが、若年層ほど多様性が減退してきていると言えよう。やはり、家庭で作る漬物や地域ごとの郷土漬物が少なくなり、全国的に流通する漬物商品の消費が多くなる傾向を反映しているのであろう。 次に、地域別の結果で目立っている点を示すと以下である。
こうした定番の漬物のほか、全国各地で地元名産の漬物が食べられている。参考までにその一覧表を以下に掲げた。
(2021年12月5日収録、2023年4月地元名産漬物一覧表)
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