農水省によって実施されている食品ロス調査は、食品の食べ残しや廃棄の減少に向けた取組や食品循環資源の再生利用等の推進に資することを目的に、世帯と外食産業について一時期はほぼ毎年、最近は何年かおきに調査が行われている。

 ここでは、外食産業における食べ残しの割合をグラフにした。世帯食と異なり、腐って捨てた部分(直接廃棄)や調理の際の可食部分までの除去(過剰除去)は調査の対象となっていない。

 食堂・レストランの食べ残しは3.6%(2015年)であり、世帯食の食べ残し1.0%(2014年、図録0325)の3倍以上とかなり多い。食べ残し割合は、時系列的には2000年の3.6%から減少傾向にはあったがそれ以後やや上昇傾向である。

 何年かに一度食堂・レストラン以外の外食提供施設に対して調査が行われている。

 我々が特にもったいないと思うことが多い結婚披露宴、宴会では、それぞれ、12.2%、14.2%の食べ残しが発生している(2015年)。さらにホテル・旅館など宿泊施設では14.6%の食べ残し割合となっている(2009年)。結婚披露宴ついて過去の結果と比較すると低下傾向にある。宴会は低下傾向にあったが最近上昇した。宿泊施設は調査に朝食も入れていたのが夕食だけとなったせいかやや上昇している。

(2007年3月29日収録、2010年10月4日更新、2016年3月10日更新)


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