当サイト主宰者の3番目の著書「統計データが語る 日本人の大きな誤解」が出版されましたので目次を紹介します(2013年11月8日刊行)。前2作と異なり、技術的な解説と言うよりテーマ的な主張を前面に出した自信作です。本書の帯宣伝は以下です。

いわれなき自信喪失からの回復!
格差や貧困の拡大、競争力の喪失、高ストレス化。これらの通説は誤りだ。統計データ分析のプロが解き明かす日本社会の隠された真実

 店頭やアマゾンなどにてご購入いただき、是非、ご一読下さい。当サイトを応援していただいている方には、お知り合いなどにご推薦、また講義や講演、書評、ブログ、アマゾンのレビューなどを通じ多くの方にご紹介下されば幸いです。

統計データが語る 日本人の大きな誤解 (日経プレミアシリーズ)
          目  次  出版元:日本経済新聞出版社
まえがき

第1章 日本は世界一「小さな政府」――意外な日本経済の実像――

1 身近に捉える経済規模
   〜東京のGDPは韓国に匹敵。最小の鳥取はパラグアイと同規模〜
2 日本の技術力は高まっている
   〜「失われた20年」の間にも技術立国の地歩は高まった〜
3 経済格差は拡大したのか 〜小泉改革は格差を広げたのではなく縮めた〜
4 誤解されている政府の大きさ 〜日本は世界一「小さな政府」〜
5 無駄な公共事業が多いというのは本当か 〜異常な水準に縮小した公共事業〜

第2章 本当に仕事で多忙なのか――日本人の意外な生活実態――

1 日本はむしろ仕事のストレスの少ない国
    〜データの表し方によって変わる仕事のストレスの大小〜
2 日本人の労働は長くて辛い? 〜長時間労働を必ずしも辛いと感じていない日本人〜
3 睡眠時間の減少は多忙のせい?
    〜自由行動のため大きく減った睡眠時間、オシャレになった日本人女性〜
4 意外な自殺率の動き 〜自殺率は上昇したのではなく元来の水準に戻っただけ〜

第3章 日本人は食べ過ぎではない――食と健康をめぐる誤解――

1 日本人は食べ過ぎなのか? 〜バランスのとれた日本型食生活〜
2 日本人は寿司が好き? 〜寿司好きは日本人だけではない〜
3 日本人は食品の品質に厳しい? 〜案外、食の安全に無頓着な日本人〜
4 日本の医療費は高い? 〜現実にはコストパフォーマンスの極めて高い日本の医療〜
5 ダイエットはそんなに必要? 〜世界の中でも痩せている日本人〜

第4章 日本はいまだに儒教国――日本人の価値観と幸福度――

1 控え目であいまいなのは日本人の弱点か? 〜はっきりさせない見方には強みも〜
2 日本人の倫理的態度の特徴 〜死に対するもともとの許容度の高さ〜
3 熱血先生だから言うことをきく? 〜教育現場に残る儒教の影〜
4 女は女に生まれたい 〜「おとこ社会」の虚妄に囚われているのは男だけ〜

第5章 なぜ誤解が広がるのか――統計データのただしい使い方――

1 データの誤用や欠落が誤解を生む 〜誤解が広がる技術的な要因〜
2 思い込み自体が誤解を生む 〜誤解が広がる心理的・社会的な要因〜

エピローグ

参考文献
巻末図録対照表