2024年1月1日に発生した能登半島地震について、気象庁の調査班は2024年1月11〜20日、石川、富山、新潟の3県のうち、津波被害が特に大きかったとみられる地区で、津波が到達した高さを調べた。この結果を棒グラフで示した。津波の高さは痕跡高と遡上高に分け、それぞれ海岸線に沿って西から東に並べ直した(原資料では混在)。

 痕跡高で最も高かったのは能登町白丸の4.7mであり、珠洲市飯田港の4.3m、能登町内浦総合運動公園の4.0m、佐渡市羽茂港の3.8mがこれに次いでいた。

 遡上高で最も高かったのは上越市船見公園の5.8mであり、同直江津海水浴場の4.5mがこれに次いでいた。

 毎日新聞(2024.1.26)によると「調査は、津波が内陸に駆け上がった「遡上高」と、津波が去った後に建物や樹木などに残った跡をもとにした「痕跡高」の2種類で推計した。この方法だと、津波観測計の測定値より高くなることがあるという。

 能登半島地震では、気象庁が珠洲市に設置する津波観測計が、地盤隆起の影響で地震直後から観測不能に。国土交通省が管理する輪島港の観測計も、地震後に1.2メートル以上の津波を観測した後、データが記録されていない。今回の調査では、両地点で浸水の跡は確認できなかったという。

 気象庁地震津波監視課の担当者は「場所が近くても地形の影響で高さが異なるなど、津波高に局地性があることが分かった。調査していない地域でも、今回の推定結果より高い津波が押し寄せた可能性はある」と話した」。

 なお、図に参考図を付した、気象庁が津波情報で発表する「津波の高さ」については、能登半島地震で観測された津波高について、気象庁は2024年2月8日、隆起で観測に不備があった可能性があるなどとして、これまで最大としていた石川県輪島市の「1・2メートル以上」を欠測扱いにすると発表した。

 2011年3月の東日本大震災で確認された津波の高さについては図録4363b参照。

 調査地点は、図の順に、輪島市舳倉島漁港、珠洲市飯田港、珠洲市鵜飼漁港、珠洲市見附公園、能登町松波漁港、能登町内浦総合運動公園、能登町白丸、能登町九十九湾、能登町宇出津港、七尾市鵜浦漁港、朝日町宮崎漁港、佐渡市小木港、佐渡市羽茂港、能登町恋路海岸、七尾市下佐々波漁港、射水市海竜新町、上越市船見公園、上越市直江津海水浴場、上越市柿崎漁港。

(2024年1月27日収録、2月9日欠測扱い報道)


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