日本では高齢者は他の国と比較して尊重されているのであろうか。内閣府では「高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」を5年おきに行っており、その中で、この点を高齢者自身にたずねている。

 高齢であることを理由に不愉快な取り扱いや不利益をうけたことがあるかという設問に、「大いに+少しはある」と回答した者の比率は、日本が4.5%で調査対象国の6カ国の中で最も少なくなっている。

 この調査結果からは、日本がもっとも高齢者を敬っている国だということになる。

 日本に次いでは、この割合の少ない順に、スウェーデン、フランス、米国、ドイツ、韓国となっている。韓国は5年前の調査結果であるが、最もこの割合が高くなっている。

 高齢者を敬うというのは儒教の教えの1つであり、儒教精神を多く残す韓国では年長者を敬う習慣が根づいていると言われるが、高齢者の意識からは、必ずしもそうではないようだ。日本にいる韓国人の高齢者同士が「日本では老害といわれるが韓国は若害ですな」と話し合っているのを聞いたことがある。もっとも、韓国の場合、当然、高齢者は敬われるべきだという意識が強いため、ささいなことでも、高齢者の尊厳が傷つけられることになってしまうのかもしれない。

(2017年6月5日収録) 


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