新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、日本やその他先進国で、うつ病・うつ状態の人の割合が2倍以上に増加したことが、OECD報告書で判明したのでそのデータを掲げた。

　日本では、「うつ」や「うつ」症状の人の割合は、新型コロナが流行する前は7.9％（2013年調査）だったが、20年には17.3％と2.2倍になっていた。米国は6.6％（19年）から23.5％となり、3.6倍に急増。英国も9.7％（同）から19.2％と倍増した。

　OECDは、精神疾患や精神的な不調に伴う経済損失は、治療費の負担や失業、生産性の低下などを含め、2015年時点で約6000億ユーロ（約79兆円）以上になると試算。パンデミックで、それ以上になることが懸念されることから、各国政府に適切な医療ケア、雇用対策の充実を急ぐよう求めたという（読売新聞2021.6.19）。