多くの種類のインターネット利用をネット活用度の高さと考えてOECD諸国の中で国際比較を行った図を掲げた(米国はデータなし)。

 一般には10種類のうちの何種類かを指標としているが、日本などは8種類からのカウントなのでやや低く評価されている。そこで、日本は6種類の可能性が残るのではあるが、確定している範囲では4種類となっており、OECD平均より低いか、せいぜい中間的な位置にあるにすぎない。

 ネット活用度の高い国としては、スウェーデン、ノルウェー、デンマークといった北欧諸国が目立っている。韓国やドイツなども日本よりはネット活用度が高くなっている。

 人口の25%にすぎない先進利用者だけを見るといずれの国でもネット活用度は高い傾向にあるが、この点でも日本はそれほど高いとは言えないだろう。

 図録6203では、日本はインターネット利用率は高いが、ネット購入や電子政府の利用といったアプリケーション面ではかなり低い普及度を示しているデータを掲げたが、ここで示された状況と整合的である。背景としては、商業や自治体サービスなどで、ネット利用に頼らなくとも便利な生活が可能となっているからだといえよう。日本人がそれほどIT使用に積極的でないのも(図録6245)、日本がキャッシュレス社会になかなか移行しないのも(図録5098)、同様の理由である。

 図において日本よりネット活用度が低い国としては、イタリアをのぞいて西欧諸国は見当たらず、ほとんど東欧諸国やメキシコ、トルコといった途上国的な性格を残す国ばかりとなっている。こうした国では経済発展度が高くないために単純にネットの普及が遅れているのであり、日本のネット利用度の低さとは背景を異にしていると考えられる。

(2019年5月13日収録)


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