アジアの大企業ランキング上位50位を掲げた。順位は、本業の儲けを示す営業利益によっている。比較の難しさから金融・保険分野の大企業は除いている。昨年の分は図録5420x。世界の大企業ランキングは図録5410

 図を見ると石油・ガス企業を除くとトヨタ自動車が日本の中ばかりでなく、アジアの中でも、群を抜いて巨大な利益を上げている会社であることが目立っている。

 国別に50位までの会社数を数えると、日本は25社と半分を占めており、やはり、経済的には大きな位置を占めていることが確認できる。ただし、昨年度と比較すると韓国、インドの会社の増加により、日本の位置は低下している。

 その他の国では、韓国8社、中国5社、インド5社、香港3社、台湾2社、インドネシア1社と続いている。香港は中国の一部なので、中国の会社が韓国と並んでアジア第2位ともいえる。

国別カウント表
  2006年度 2007年度
日本 31 25
韓国 6 8
中国 5 5
インド 2 5
香港 3 3
台湾 2 2
インドネシア 1 1
タイ 0 1
50 50

 日本の場合は多様な業種が50位までにランクインしているが、その他の国では、エネルギー、通信、金属関係の企業がほとんどである。ただ、韓国は半導体、コングロマリット、自動車、エレクトロニクスなどそれ以外の業種も含んでいる。

アジアの大企業ランキング(上位50位)(2007年度)
順位 会社名 国名 営業利益
(百万ドル)
1 中国石油天然気(ペトロチャイナ) 中国 26,315
2 トヨタ自動車 日本 19,943
3 中国移動通信 香港 16,983
4 中国石油化工(シノペック) 中国 11,497
5 NTT(日本電信電話) 日本 11,460
6 サムスン電子 韓国 9,416
7 ホンダ 日本 8,372
8 石油天然ガス公社(ONGC) インド 7,728
9 NTTドコモ 日本 7,100
10 日産自動車 日本 6,947
11 キャノン 日本 6,431
12 中国海洋石油(CNOOC) 香港 5,417
13 ポスコ 韓国 5,313
14 LG 韓国 5,093
15 中国電信(チャイナ・テレコム) 中国 4,866
16 新日本製鉄 日本 4,792
17 国際石油開発帝石ホールディングス 日本 4,782
18 SKホールディングス 韓国 4,671
19 リライアンス・インダストリー インド 4,629
20 パナソニック 日本 4,563
21 JFEホールディングス 日本 4,484
22 任天堂 日本 4,280
23 中国神華能源 中国 4,273
24 東日本旅客鉄道 日本 3,910
25 東海旅客鉄道 日本 3,816
26 日本たばこ産業(JT) 日本 3,782
27 武田薬品工業 日本 3,717
28 インド国営石油 インド 3,559
29 タイ石油(PTT) タイ 3,538
30 KDDI 日本 3,518
31 台湾積体電路製造(TSMC) 台湾 3,394
32 三井物産 日本 3,293
33 ソニー 日本 3,290
34 韓国電力公社(KEPCO) 韓国 3,189
35 三菱商事 日本 3,119
36 デンソー 日本 3,063
37 火力発電公社 インド 3,040
38 日立製作所 日本 3,035
39 テレコムニカシ・インドネシア インドネシア 2,929
40 コマツ 日本 2,924
41 チャイナ・コスコ・ホールディングス 香港 2,888
42 現代自動車 韓国 2,878
43 ソフトバンク 日本 2,849
44 鴻海精密工業 台湾 2,839
45 LG電子 韓国 2,753
46 現代重工業 韓国 2,738
47 商船三井 日本 2,559
48 インド鉄鋼公社(SAIL) インド 2,558
49 信越化学工業 日本 2,522
50 宝山鋼鉄 中国 2,489
(注)S&P社データベースによる。年次は原則2007年度(07年7月1日〜08年6月30日の間の決算期)。金融・保険企業は比較が難しいので対象外。中東、オセアニアはここでのアジアには含まれない。数字は営業利益ランキング順位。
(資料)ニューズウィーク日本版(2008.10.8)

(2007年10月22日収録、2008年10月5日更新、11月17日一覧表の年次間違え訂正)


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