NHKの放送文化研究所では2007年に全国300地点、16歳以上の国民3,600人を対象に今の日本人が好きだと感じているものの調査を行っている(有効回答率66.5%)。

 ここでは、「好きな動物」に関する回答結果を掲げ、また前回1983年調査の結果と比較した。資料はNHK放送文化研究所世論調査部「日本人の好きなもの」(2008年)である。

 日本人の好きな動物ナンバーワンは「犬」であり、63%の人が好きだとしており、2位の「猫」34%、3位の「イルカ」28%を大きく上回っている。

 1983年当時と比較すると、「犬」が1位であるのは変わらないが、かつてのブームが沈静化したため、2位の「パンダ」が6位に後退している。

 男女年齢別には、「犬」が1位であることに違いがない。「猫」も女性若年層(16〜29歳)で「イルカ」に逆転され、男性高年層(60歳以上)で「馬」に逆転されているのを除くと、他ではすべて2位となっている。

 10位までの回答率を見ると全体として女性若年層の回答率が全般的に高く、これに女性中年層(30〜59歳)の高さが次いでいるのが目立っている。男性に比べて女性の動物好きは否定しようがないだろう。出産・子育てに対する感情と関係があると考えるのが素直な見方である(図録2488参照)。

 この他、男性若年層だけで「ライオン」が10位までに登場している点、男性高年層だけで「象」が10位までに登場している点(それも4位と高位)などが目立っている。

 図で取り上げた動物種類を掲げると、人気の高い順に、犬、猫、イルカ、馬、うさぎ、パンダ、コアラ、リス、レッサーパンダ、ラッコ、象、キリン、くじら、とら、ライオン、ハムスター、しか、チンパンジー、アライグマ、猿である。

(2012年1月29日収録)


[ 本図録と関連するコンテンツ ]



関連図録リスト
分野 環境・災害
テーマ  
情報提供 図書案内
アマゾン検索

 

(ここからの購入による紹介料がサイト支援につながります。是非ご協力下さい)