週刊東洋経済による調査結果から、学生数(大学院生を含む)の多い上位50校の大学を掲げた。女子学生数のランキングは図録3868dに掲載。以下のコメントは東洋経済オンライン(2017年9月30日)の記事を参照した。

 学生数全国トップは日本大学で、学生数7万677人とまさにマンモス校の名に恥じない。16学部87学科を擁する超大規模校であり、他を大きく引き離す。OB・OGはすでに100万人を超えており、企業の社長も日大卒が最も多い(図録5454)。日本武道館での入学式は、今年は2回に分けて行われたという。

 2位は早稲田大学の5万439人であり、せいぜい3万人台の3位以下をこれまた大きく引き離している。

 全国3位は立命館大学であり、関西地区では首位となっている。

 以下、関東地区では慶応義塾大学、明治大学、東洋大学、法政大学、関西地区では近畿大学、関西大学が3万人以上で続いている。

 関東地区、関西地区以外では、福岡大学の2万人が最も多く、九州大学が続いている。名古屋圏にはさほど大規模な大学はない。

 国立大学のトップは東京大学の2万7466人だが、この中には大学院生が多く、半数近くの1万2000人に上る。

 国立大学2位は総合15位の大阪大学、3位は総合16位の京都大学で、公立大学のトップは首都大学東京の9185人となっている。

 コラムで記したように大学の統合が進みつつあるので今後も順位が変動する可能性がある。例えば2022年の大学統合を目指しているのが大阪市立大と大阪府立大が一緒になれば学生数が首都大東京の約9200人を抜いて公立大トップの約1万6000人となる。

 なお、図には50位までしか表していないが、60位までが学生数1万人を超える大学で、5000人超の大学は161大学に上る。

【コラム】大学の統合

 大学に入学する18歳人口が現在の120万人から十数年後に100万人にまで減少すると見込まれることから国公立大を中心に大学の連携・統合に向けた動きが活発化している。

 以下にはそうした大学統合の動きを一覧表として掲げた。

2000年以降の主な大学の統合
2002年 山梨大・山梨医科大→山梨大
筑波大・図書館情報大→筑波大
2003年 東京商船大・東京水産大→東京海洋大
福井大・福井医科大→福井大
神戸大・神戸商船大→神戸大
島根大・島根医科大→島根大
香川大・香川医科大→香川大
高知大・高知医科大→高知大
九州大・九州芸術工科大→九州大
佐賀大・佐賀医科大→佐賀大
大分大・大分医科大→大分大
宮崎大・宮崎医科大→宮崎大
2004年 神戸商科大・姫路工業大・兵庫県立看護大→兵庫県立大
2005年 東京都立大・東京都立科学技術大・東京都立短大・東京都立保健科学大→首都大学東京
山梨県立看護大・山梨県立女子短大→山梨県立大
大阪府立大・大阪女子大・大阪府立看護大→大阪府立大
県立広島女子大・広島県立大・広島県立保健福祉大→県立広島大
富山大・富山医科薬科大・高岡短大→富山大
2007年 大阪大・大阪外国語大→大阪大
2008年 長崎県立大・県立長崎シーボルト大→長崎県立大
慶応大・共立薬科大→慶応大
2009年 愛知県立大・愛知県立看護大→愛知県立大
武蔵工業大・東横学園女子短大→東京都市大
関西学院大・聖和大→関西学院大
2011年 上智大・聖母大→上智大
今後 大阪市立大・大阪府立大(2022年目途)
名古屋大・岐阜大(運営法人検討中)
静岡大・浜松医科大(検討中)
帯広畜産大・小樽商科大・北見工業大(検討中)
(資料)毎日新聞(2018年5月29日)

 図に掲げた大学は、図の順に、関東は、日本大学、早稲田大学、慶応義塾大学、明治大学、東洋大学、法政大学、東海大学、東京大学、中央大学、帝京大学、立教大学、東京理科大学、専修大学、青山学院大学、神奈川大学、筑波大学、駒澤大学、千葉大学、上智大学、国士舘大学、明治学院大学、東京農業大学、大東文化大学、関東学院大学、関西は、立命館大学、近畿大学、関西大学、同志社大学、関西学院大学、大阪大学、京都大学、龍谷大学、神戸大学、京都産業大学、関西外国語大学、神戸学院大学、その他は、福岡大学、九州大学、東北大学、北海道大学、名古屋大学、名城大学、広島大学、岡山大学、中京大学、新潟大学、愛知学院大学、東北学院大学、中部大学、信州大学である。

(2017年11月5日収録、2018年5月29日コラム大学統合)


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