ボランティアの国際比較については、これまで、主要国のボランティア活動時間の比較(図録3005)、OECD諸国におけるボランティア団体無償活動者率(図録3003)を図録にしてきたが、ここでは、ギャラップ社調査によるOECD諸国、及び中国、インド、ロシアなど非OECD諸国を含む38カ国の国際比較を掲げる(データはOECD Factbook 2009による)。同じギャラップ社調査による社会的援助(人助け)の国際比較については図録29942996に掲げた。

 ボランティアについては、寄付と活動の両方の比率を掲げている。図の国順は活動比率の低い方から並べている。

 ボランティア活動の比率については、米国が41.9%と世界1の高さであり、中国が3.9%で最も低くなっている。日本は24.7%と中位水準(38カ国中14位)となっている。米国のボランティア事情は図録8790参照。

 主要国のボランティア活動時間の比較(図録3005)、OECD諸国におけるボランティア団体無償活動者率(図録3003)と比べると、米国がトップである点は共通であるが、それらでは、日本が最低水準であったのに比べて、ここでは中位となっているという違いがある。

 このギャラップ調査では、ボランティア団体以外の住宅団地や集落組織における掃除等の参加(出役)もカウントされると考えられるので、こうした違いが出るのではないかと考えられる。ただ、スウェーデンの地位が、図録3003では第2位と高かったのにここでは非常に低い水準となっているのは、やや理解に苦しむ(おそらく、ギャラップ調査ではボランティアを困っている人を助ける活動ととらえ、無報酬で子どもにスポーツを指導するなどの分野のボランティアは積極的に行うが、困っている者を救済するのは政府のすべきこととしているスウェーデン人は低く答えたのであろう−在スウェーデン山内氏のご教唆による)。この点の考え方については図録1238も参照。

 金銭によるボランティアともいうべき寄付については、米国だけでなく欧米諸国は6〜7割が1ヶ月間に実行している。教会への寄付などが要因となっているのではないかと想像される。

 寄付の少ない国としては、ロシアが最低であり、その他、旧ソ連のエストニア、途上国の中国、インド、トルコ、南アフリカでは、やはり寄付している人は少ない。日本も欧米諸国と比べると25.6%とかなり少ない方の部類に属する。

 OECD諸国のうち28カ国、非OECD諸国10カ国、合計38カ国が対象となっている。具体的には、OECD諸国は、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、チェコ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、日本、韓国、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、英国、米国、非OECD諸国はブラジル、チリ、中国、エストニア、インド、インドネシア、イスラエル、ロシア、スロベニア、南アフリカである。

(2010年2月22日更新、3月1日スウェーデンに関するコメント追加)


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