法務省の在留外国人統計により日本に住む外国人について調べてみよう。同統計は国籍別の在留外国人について男女年齢別の人数を掲載している。ここでは、これを利用し、人数の多い中国人、韓国・朝鮮人、ブラジル人、フィリピン人、ベトナムの人口ピラミッドを描いた。国籍別の人数推移や日本に来た経緯などについては図録1180でふれているので参照されたい。

 国籍別にそれぞれ非常に異なる男女・年齢別の特徴をもっている点が目立っている。

 ニューカマーの多い中国人は20歳代〜30歳代前半の男女が非常に多くなっている。男より女の方が多い。子連れは比較的少なかったが最近増えている。

 戦前からの特別永住外国人が多い韓国・朝鮮人では、男女とも、全年齢層にわたっている点が他の外国人と異なる。15歳以下はやや少なくなっているが、在日2世、3世、4世とだんだん日本の国籍取得も多くなっている影響だと思われる。

 日系人が中心のブラジル人については、30代、40代の男女とその子どもが多くなっている。男の方が女よりやや多くなっている。

 フィリピン人については、50歳代前半までの女性が中心であり、男は少数派である点が他国とは顕著に異なっている。ただし20代後半の男は最近増えている。大人と異なり、20歳未満の子どもでは男女数に違いがなく、大人のフィリピン女性が連れている子ども達だと考えられる。

 留学生を中心に急増し最近総数がフィリピン人を上回ったベトナム人は圧倒的に20代が多く、しかも男が女より多いという特徴もある。子どもは少ない。

(2010年7月12日収録、2012年4月30日更新、2015年5月13日更新、2018年11月5日更新)


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分野 人口・高齢化
テーマ 人口ピラミッド
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